過去のリポート 2015年
2016.11.13
第41回の当事者研究会は、「本音とたてまえ」「べきものさし」の研究でした。
「ズレメーター」という、本音とたてまえのズレを表現するメーターがうまれました。本音ではこうしたいとおもっていても、たてまえ上こうするべきだし……。そんなふうに「べきものさし」を一杯一杯自分に持つと、いつしかビョーキからのドクターストップがかかりますね。
今回もゆるーりとみんなで研究しました。
2016.03.25
先週金曜日は第31回そーね当事者研究会でした。
今回は常連さんばかりだったので、すこし個人テーマに踏み込んで考えてみました。
シャッター、かべ、へんこ、エスカレート、両成敗、それぞれキーワードがとびだして、そこからいろんな世界が広がりました。
最後にはすこし当事者研究ってなに??という部分を考えてみたり。
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しばらく当事者研究会のレポートを載せることができていませんでした。
今後も乗せ続けられるかわからないのですが、ホワイトボードだけでもお知らせしていけたら良いなって思います。
当事者研究会の様子をレポートするって案外難しく、当事者研究の感触ってほんとに言葉にしづらいと思います。
来て体験してもらうしかない。ので、ぜひ一度足をお運びください。
次回は4月10日です。
2016.03.13
本日の出張当事者研究会inライフパワー。
躁鬱病の参加者さんの、ソウとウツのバイオリズムの研究をすすめているなかで、みなさんの「自律神経さん」とのお付き合い方法も話題にのぼりました。
「自律神経さん」はサラリーマン。
「自律神経さん」はまじめな社員で、身体という会社の中で、毎日こつこつと働いてくれているのです。社長である私達がその存在に気づかない時も、こつこつと。サービス残業にも、ある程度なら黙って対応してくれます。ただ、本来は規則正しさをこのむ(おそらくA型の)社員さんなので、こちらがあまりに無自覚に酷使しすぎると、さすがの「自律神経さん」も、ストライキや反乱を起こします。その働きぶりをよく知り、たまに寸志をお渡しして労うことも大切だ。という話になりました。私達の体には労働組合が存在する。定時出勤、定時退社、福利厚生の充実はしてあげたい──。
「自律神経さん」とのおつきあいのエキスパートの方の、付き合い方の研究に、ふんふんとうなずきました。
色んな人が、色んな「ビョーキ」と、色んな付き合い方をしているんだなあと、改めて思った、当事者研究会でした。
2016.01.25
1月16日(土)應典院コモンズフェスタ内企画【懐徳的イスラーム〜問いを問い直し教えに迫る6時間〜】を應典院寺町倶楽部とNPOそーねが協力して行いました。このイベントは同二団体がこの一年行ってきたイスラームを学ぶプロジェクトの集大成でもあります。結果、50名という沢山の参加者の皆様にお越しいただき、車座の形に配置した椅子で本堂がいっぱいになりました。
メインゲストに中田考先生、トークゲストに内藤正典先生をお迎えし、イベントは6時間、3部構成でした。
一部【読書会振り返り・読書会で出た質問を中田先生に答えてもらう】
二部【トークセッション 中田考先生×内藤正典先生】
三部【まわしよみ新聞(簡略版)】
一部では、読書会中で積み上げてきた「問い」のリストのなかから、「なぜ・どのようにしてイスラームはひろまったか?」「一神教・多神教・偶像とは?」という2つのカテゴリの質問を中田先生に投げかけました。中田先生の答えを整理するためにホワイトボードに図式化していきながら問答をすすめました。その後、会場のみなさんにもその場でイスラームへの「問い」をたてていただき、中田先生と問答する時間となりました。
二部は、中田先生と内藤先生トークセッション。参加者の皆様からの質問に対して、両先生が答えていく質疑応答形式で進行しました。中田先生はムスリムでありイスラーム法学者としての立場から、内藤先生はムスリムではないがヨーロッパにおけるムスリムやイスラームと西洋社会の関係を専門に研究されている立場から、お答え下さいました。一つの質問に対して、二つの視点から回答が得られ、何層もの知識を受け取ることができ、とても良質なトークセッションになりました。参加者の皆様からあがる質問には鋭いものも多く、皆さんの関心の高さが窺えました。
第三部は、まわしよみ新聞と、再度参加者の皆様から中田先生へ質問していただく時間となりました。
中田先生は当日体調が優れない中ご出講いただいたため、急遽しつらえた腰掛けに横になられる場面もありました。そんな中でも、皆さんの質問に誠実に応えてくださった姿が印象的でした。
両先生のトークセッションの中で印象的だったエピソードがあります。会場からあがった「ムスリムの方に、どのように接したらよいのか?」という問いに対しての答えです。
”日本人のおばちゃんが、同じ職場で働くムスリムの方にお弁当をお裾分けしようとする。そのお弁当には豚肉が入っており、ムスリムの方は食べられないのでお断りする。「そんなら、これはたべられるか?」と、次の日おばちゃんは別のおかずを用意してきてくれた。そのようなやり取りの積み重ねで、いいのではないだろうか。”
中田考先生、内藤正典先生、イベントにお越し下さった皆様、ありがとうございました。